片山まさゆきのぎゃんぶらぁ自己中心派のタコの女のモデルは柴門ふみ

■昭和50年、お茶の水女子大「漫研」へ

ラジオや雑誌が発信する東京のカルチャーにものすごく憧れて、「早く徳島を出なきゃ」「東京に行くには大学に行くしかない」と勉強に力を入れます。
お茶の水女子大に入学した昭和50年。女の子で東京に出たのは私を含めてクラスで2、3人でした。

入学直後のキャンパスで、「来たれ漫研へ」という漫画研究会のポスターを見つけます。メンバーは先輩2人だけ。「人数足りないから入って！」「私、
漫画描いたことないんです」「描き方教えてあげるから、とりあえず描いて！」

16ページほどの自作が載った同人誌を200部くらい刷って、コミックマーケットや学園祭で販売したら、ファンレターが2通も届き、「私の漫画をおもしろいと
思ってくれる人がいるんだ」とびっくり。やがて別の同人誌にも描くようになり、編集者の目に留まって、デビューにつながります。

■時代で変わる恋愛　ドキドキ感は変わらない

昭和から平成にかけて発表した「東京ラブストーリー」では、主人公のリカに「セクロスしよ」と言わせました。こういう女の子は私の周りには確かにいたのに、
まだ「女性は結婚するまで処女じゃなきゃいけない」という考え方が根強く、女の子が言っちゃいけない言葉でした。

主人公は男女雇用機会均等法の第1世代の設定。自分で稼いで1人暮らしをし、経済力と自由を手に入れています。この法律が施行された
昭和61年が、日本の女の子にとって歴史の転換点だったような気がします。

若者の恋愛も変わりました。バブル期までは「楽しい恋愛が人生最大の幸せ」という価値観だったのが、バブル崩壊後、就職氷河期になると
恋愛どころじゃなくなった。男の子はお金がなくて結婚をためらう。女の子も「結婚相手は正社員なら誰でもいい」というような、ちょっとさみしい世の中になりました。

それでも、気になる人がいて好きになったら、ドキドキして恥ずかしくて、その人とだけなぜかうまくしゃべれない。そういう心の動きは、平安時代から変わらないと
思います。（聞き手　田中万紀）（1月19日生まれ　68歳）

https://news.yahoo.co.jp/articles/9d50a5bd81e414d23a522be5ef348fc6fc930dc0?page=2

ぎゃんぶらぁ自己中心派
哭きの竜
哲也