女さん「寿司屋のカウンターの角に肘ぶつけなんでこんな形をしてるんだ。と文句つける姿に惚れました」

「世界の山ちゃん」創業者が急逝。元教師で専業主婦だった妻が後継者への決意をするまで
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a3ec0d70c29b3b7274ac02553a14ba2a95d5d12

「自分ならどうするだろう」。経営者の夫がなくなり、「どうします？」と問われたら。そんな現実を突きつけられた、「世界の山ちゃん」創業者の妻・山本久美さん。専業主婦の久美さんが下した決断の裏には、深い愛がありました（全3回中の1回）。

【画像】圧巻です！妻が代表取締役に就いた際の記念写真

■お寿司屋でのふるまいに「自分のまわりにいない人だな」と結婚

── 山本さんは、2000年に「世界の山ちゃん」などを運営する株式会社エスワイフードの創業者であり、代表取締役会長だった山本重雄さんとご結婚されました。なれそめを教えてください。

山本さん：夫とは共通の知人の紹介で知り合ったのですが、これまで会ったことのないタイプの人でした。

たとえば、新しくできたお寿司屋さんに一緒に食事に行ったとき、カウンターの角の部分がとがっていて、夫は角にひじをぶつけてケガをしてしまいました。

すると彼は「角がこんなにとがっていたら、他のお客様もケガするかもしれない。細かいところまで気を配らないとダメだ」と、他人のお店だということも忘れて、お客様のことを思いやって怒る人でした。