クレカ情報不正購入し利用か 男女20人を検挙 警察庁など

警察庁は、サイバー特別捜査部と全国15の警察による集中取締りで、他人のクレジットカード情報を不正に購入し利用したなどとして男女20人を検挙したと発表しました。

偽サイトに誘導して個人情報を入力させる「フィッシング」の手口で入手したとみられるカード情報が「X」などを使って売買されていたということで、不正に売買されたカード情報は1万7000枚分にのぼるとみられています。

クレジットカードの不正利用の被害が深刻さを増す中、警察庁のサイバー特別捜査部と全国15の警察は去年9月から集中的に取締りを行いました。

その結果、他人のクレジットカード情報を購入・利用したり、カード情報の購入の際に必要な暗号資産の口座を提供したりしたなどとして、半年の間に10代から50代の男女合わせて20人を検挙したということです。

このうち、カード情報を購入したり、利用したりしていたのは10人で「X」で公開されていた売買を持ちかける投稿にアクセスし、「フィッシング」の手口で入手したとみられるカード情報を手に入れていたということです。

カード情報は1枚5000円で販売されていて、10人はおよそ400枚分のカードの番号や名義人名、それに有効期限などの情報を不正に得ていたとみられています。

また、警察が関係者の自宅など38か所を捜索した結果、不正に売買されたカード情報は1万7000枚分にのぼるとみられることがわかったということです。

カード情報を販売していた人物についてはこれまでのところ検挙に至っておらず、警察が引き続き捜査を進めています。

日本クレジット協会によりますと去年1年間のクレジットカードの不正利用による被害額はおよそ555億円にのぼり過去最悪となっています。

NHK NEWS WEB
2025年3月26日 5時00分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250326/k10014760271000.html