【都議選】小池知事「まだ決めておりません」 3つの「知事与党」の間でどう立ち回るのか

6月の東京都議選は、知事を支える「知事与党」の議席数も注目される。
現状は、小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」に自民党と公明党を加えた3党で、議会（定数127）の6割超の議席を占め、小池都政を支えている。
裏金問題に揺れる自民との関係や、都議会初議席を目指す国民民主党との協力に、小池知事はどう立ち回るのか。（奥野斐）
◆2025年度予算案は「知事与党」の賛成多数で可決
「まだその点については決めておりません」
小池知事は4月18日の定例記者会見で、都議選での都民ファや他党への応援を問う東京新聞の質問に、素っ気なかった。
3月28日に閉会した都議会では、「知事与党」の賛成多数で当初予算案が原案通り可決された。
しかし、共産党や立憲民主党など、約3分の1の議員は反対した。
◆都民ファースト　2017年は小池旋風、4年前は議席減
小池知事は閉会後に恒例の各会派へのあいさつ回りをし、笑顔で都民ファの控室を訪れた。
会釈だけで済ませる会派もある中、その親密さが際立った。
都民ファ代表の森村隆行都議＝青梅市＝は話す。「私たちは知事の『東京大改革』に共鳴し、一緒にやろうと集まった仲間。知事とはこれまでもずっと共に政治活動をしてきている」
都民ファが初めて挑んだ2017年の都議選では、小池知事が約1カ月前に特別顧問から代表に就き、前面に出た。
その結果、「小池旋風」を起こし、追加公認を含む55議席を獲得、第1党に躍進させた。
だが、2021年の前回選は告示日直前に、小池知事は過労のため入院。選挙戦最終日にサプライズ登場したほかは目立った応援をせず、31議席に減らした。
議会が緊張感をもって首長をチェ…(以下有料版で，残り 702文字)

東京新聞　2025年4月22日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/400051