【疑問】女さんは男性産婦人科医に見られて恥ずかしくないの？

　新型コロナウイルスの感染は、出産を控える妊婦にも広がっています。富山県内の妊婦を取り巻く状況を山田記者が取材しました。

　妊娠１０か月（当時）の女性
　「赤ちゃんにとってどういう影響があるのかな、っていうことはすごく心配。ちゃんと本当に産まれてこられるのかなっていう」

　こう話すのは、妊娠１０か月の女性です。保育園に通う長男と長女の感染が判明した後、自身の感染もわかり、自宅で１０日間の隔離期間を過ごしました。

　妊娠１０か月（当時）の女性
　「（保健所から）連絡がきたのが３日後ぐらいで、事務的な連絡というか、『隔離期間はいつまでです』という話だけだった」

　県産婦人科医会・伏木弘会長
　「間違いなく妊婦さんの感染者が増えていますね」

　県産婦人科医会の伏木弘会長です。新型コロナウイルスの感染拡大にともない、家庭内で子どもから妊婦に感染するケースが増えているといいます。

　山田佳奈記者
　「妊婦が陽性になったら、まずどうしたらいいのか？」

　県産婦人科医会・伏木弘会長
　「かかりつけ医に相談して、今後の方針を確認すること。オミクロンは重症化は少ないと言われていて、実際妊娠した人がかかっても、同年代の女性と同じようなフォローをしている」

　妊娠中に感染しても基礎疾患が無ければ、同年代の妊娠していない女性と症状は変わりません。一方、重症化の懸念が指摘されるのが妊娠後期の妊婦です。

　県産婦人科医会・伏木弘会長
　「咳こむことで破水したり、腹圧がかかったりするのでお腹がはって早産になるリスクがある。肺が圧迫されることで軽い肺炎を起こしても重症化しやすいリスクがでてくる」

　県助産師会・田中美智子さん
　「赤ちゃんはすくすく元気で？ママの方はどうですか？経過はいいの？まだ咳が？」

　県と富山市は、県助産師会と協力して、胎児への影響など、妊産婦が抱える不安に対し訪問ケアや電話相談などを実施しています。県内に住む妊産婦は無料で支援を受けることができます。

　県助産師会・田中美智子さん
　「どこかでつながってるとか、どこかで相談できるシステムが、これからのケアとしては大切だなぁと思っている。体だけじゃなくて、気持ちの面でもケアしていかなくちゃいけないので」

　妊娠中の女性
　「コロナ禍だと、見えない不安があると思うんですが、自分の体だけではなくて、赤ちゃんも１人で守っているんじゃなくて、周りに支えられながら、守って育んでいるんだなということを、すごく感じました」

　県内では妊娠３６週以降の妊婦が感染してしまった場合、一般の産科では出産はできず、妊婦は感染症指定医療機関に転院することになります。

https://news.yahoo.co.jp/articles/04973ee3a7d2b2e8e94641ce38705ffcb9b78905