【歌舞伎】女形・中村米吉「京都出身の一般女性」と結婚　「FF10」ではユウナ演じる

2024年2月1日 4時0分

　歌舞伎の人間国宝、中村歌六（７３）の長男で、女形として近年目覚ましい活躍を見せている歌舞伎俳優・中村米吉（３０）が１月に結婚していたことが３１日、スポーツ報知の取材で分かった。お相手は京都出身で２９歳の一般女性。米吉は本紙の取材に婚姻届を提出したことを認めた上で、人生の節目を迎えた心境を語った。５月末に挙式、披露宴を行う。

　若手歌舞伎俳優の中で「かわいすぎる女形」としても人気の米吉。２２年には歌舞伎版「風の谷のナウシカ」でナウシカを演じ、昨年は新作歌舞伎「ファイナルファンタジーＸ」のヒロイン役でも注目。４日開幕のスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」（新橋演舞場）でも大役と抜てきが止まらない。多忙の中、電撃的にゴールインしていた。

　本紙が所属事務所に問い合わせると「本人が対応します」との連絡があり、取材に応じた。米吉は「結婚したのは事実です。京都出身の一般女性。家庭を持ち、責任を感じます。月並みですが二人三脚、手を携えてやっていければ」と、言葉からも夫人を大事に思う男気をうかがわせた。

　なれそめは約６年前。２人は以前から顔見知りだったが、ある日、米吉が東京・歌舞伎座の裏にある「はしご」というラーメン店で食べ終わろうとしていると、夫人が仲間と入ってきた。会計の際、米吉は夫人たちの分も黙って支払って出ていった。「格好つけてごちそうしちゃったんです」と照れる。「お礼を伝えたい」と夫人が米吉周辺に連絡したところから交際は始まった。

　夫人について「よく食べて、よく笑って明るい人。家では私の方が静かかもしれません」。歌舞伎が好きなこともあり、早い段階で米吉は結婚を意識。着物姿の似合う美形で「上戸彩に似ている」と話す関係者もいる。

　理想の夫婦像は両親。昨年、父の歌六が人間国宝に認定された際、米吉は涙を流して喜んだ。父の卓越した芝居の源に家族の存在があることは理解している。自身も自立して家庭を持ちたいと思うのは自然な流れだった。

　昨年、歌六から「そろそろ、いいんじゃない？」と結婚に向けて背中を押されたことも大きい。「長い間、実家暮らしのぬるま湯で生きてきたので戸籍の筆頭者になるって恐ろしいことだと感じます。責任を持ってやることが増えます。役者としても成長し続けなければ」と言葉に力を込めた。

　◆中村　米吉（なかむら・よねきち）１９９３年３月８日、東京都生まれ。３０歳。５代目中村歌六と音楽バンド「ロス・インディオス＆フローレス」のボーカル・おがわ恵子との長男。２０００年５代目米吉を襲名し初舞台。１１年女形を志し、本格的に歌舞伎の道へ。昨年は初の外部出演「オンディーヌ」主演でも話題に。１月の新春浅草歌舞伎では「本朝廿四孝　十種香（ほんちょうにじゅうしこう　じゅしゅこう）」八重垣姫など大役を演じた。屋号は播磨屋。

https://hochi.news/articles/20240131-OHT1T51201.html?page=1

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