【将棋】休日も将棋研究の藤井聡太竜王 「息抜きの電車のシュミレーターゲームがメインになっている時もある」

休日も将棋研究の藤井聡太竜王「息抜きの電車ゲームがメインになっている時もある」

藤井聡太竜王（２１）は５日、将棋の第３６期竜王戦（読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス）第６局の予定地だった秋田県大仙市を訪れ、市民らから祝福を受けた。

本県を訪れたのは初めてという藤井竜王は、対局が予定されていた旧本郷家住宅などを見学し、「実際の対局で訪れることができたらなと感じました」と語った。

藤井竜王は１０月、史上初めて将棋の八大タイトルを独占し、１１月の竜王戦七番勝負の第４局で４連勝して竜王位を防衛、タイトル３連覇と八冠防衛を果たした。

そのため大仙市で１２月６、７日に予定されていた第６局が行われないことになり、代わりに祝賀会や花火鑑賞が企画された。

５日午後、ＪＲ大曲駅で市民らの出迎えを受けた藤井竜王は、市内の花火伝統文化継承資料館「はなび・アム」を見学。
約８・５キロの１０号玉を持ち上げると、「想像以上に重いですね」と笑顔を見せた。

その後、将棋盤や駒、脇息（きょうそく）などが用意された旧本郷家住宅を訪問。
奥座敷で座布団に座って盤に向き合うと、飛車先の歩を伸ばすなど、時に真剣な表情で駒を動かしていた。

旧本郷家住宅は、明治から昭和にかけての建築様式が残る建物群で国登録有形文化財となっている。
藤井竜王は「どこを見てもすごく趣がある。素晴らしいところを用意していただいたんだなと感じた」と話した。

日が落ちた頃、大曲ファミリースキー場の駐車場に移動した藤井竜王は、大曲の花火を老松博行市長らとともに鑑賞。
カウントダウンに合わせて点火ボタンを押し、計３５０発の夜空を彩る花火を見上げていた。

祝賀会は市内のホテルで開かれ、ファンや関係者ら約２００人が拍手で出迎えた。
お祝いの花束を受け取った藤井竜王は「大仙市と発表されてから楽しみにしていた。歓迎の花火を上げていただきまして本当に素晴らしくて、見入ってしまいました」とあいさつした。

小中学生からの質問コーナーもあり、休日に何をするのが好きかとの質問に、「対局がない時にしっかり取り組んで強くなるのが一番大事」としつつも、「息抜きで電車のシミュレーターゲームをやるが、メインになっている時もある」とも話し、笑いを誘っていた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1079fe48e00a90031cfb9eee243faca781dcd77d