【大阪万博/原爆】「ケイちゃんの消えない雲」世界に　万博中に紙芝居で発信

13日に開幕する大阪・関西万博で日本を訪れる外国人らに広島・長崎の被爆を知ってもらおうと、“大阪のおっちゃん”がミナミの街頭に立ち、期間中の184日間にわたって「被爆紙芝居」を上演する。

おっちゃんは「紙芝居を見て、自分の国でもやってみようという気持ちになってもらえればうれしい」と意気込んでいる。

吉村大作さん（44）＝大阪市鶴見区＝は、地域新聞を発行しているほか、SDGs（持続可能な開発目標）の推進を企業にアドバイスする会社を経営。
ウクライナの難民を支援するなど、社会問題に人一倍の関心を持っている。

被爆者らが高齢化する中、原爆による被害をしっかり継承し、海外にもより一層伝えなければならないと考え、広島で被爆し証言活動をしている小倉桂子さん（87）に話を聞きに行き、体験を元にした紙芝居を作った。

紙芝居は「ケイちゃんの消えない雲」（A2判、12ページ）。絵は、自らがサポートしているウクライナからの避難者の画家に依頼した。

「街は一瞬にして消え、家も学校も病院もなくなりました」
「あの時、死んでしまった人も、生き残った人も、その悲しみは何十年たっても消えていません」。

吉村さんは、そんな語りを英語で伝える。

場所は大阪・ミナミの道頓堀北側の飲食街の空きスペースを借りた。
上演は13日の万博開幕日から始まり、10月13日の最終日まで毎日続ける。

午後2時半から呼び込みを始め、午後3時から脚立の上に立って紙芝居を披露。衣装は、戦争当時を思わせる白のタンクトップシャツにカーキ色のズボンを用意した。

紙芝居上演には大学生や高校生らのボランティアも参加し、お菓子を売ったり、SNS（交流サイト）用の撮影などを担当したりする。

吉村さんは「被爆体験をどう継承していくかの転換期。ウクライナではロシアによる核兵器使用も懸念されている。万博を機に被爆について広く海外に知ってもらうと同時に、若い人たちにも関心を持ってもらいたい」と話している。

[毎日新聞]
2025/4/7(月) 9:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/d3024400d1be3c8e212f6bbc02c2ef383be3e65c

【画像】
ケイちゃんの消えない雲

嫌がらせ過ぎるだろwwwww