【大阪】「全部なめまわせ」「髪の毛食えや」暴行で床に飛び散った血を…18歳女性死亡させた罪に問われた男　初公判で起訴内容認める

今年５月に大阪府泉佐野市で、当時１８歳の女性に執拗に暴行を加え死亡させた上、床に広がった血をすすらせるなど、異常な強要行為をしていたとされる２２歳の男。１１月６日の初公判で「相違ないです」と起訴内容を認めました。

山中元稀被告（２２）は、今年５月に大阪府泉佐野市の自宅で、交際していた女性（当時１８）に対し、執拗に暴行を加えた末に死亡させたとして、傷害致死の罪に問われています。

山中被告が加えたとされる暴行は、▽女性を突き飛ばして転倒させ後頭部を壁などに激突させる▽全身を多数回殴る▽全身を多数回蹴る▽背中などに向けてエアガンでプラスチック弾を発射するなど多岐にわたり、凄惨なものでした。女性は多発外傷による出血性ショックで死亡しています。

さらに山中被告は「全部なめまわせ」「髪の毛食えや」「許したるから飲めや」「遅れたらガチ刺すぞ。頭刺すわ」などと女性を脅し、暴行によって床面に飛び散った血をすすらせたり、女性の髪の毛で血を拭き取らせ、その髪の毛を口に含ませたりするなどしたとして、強要の罪にも問われています。

逮捕時の取り調べで山中被告は、「口論になってカッとなり、１０回以上は殴った」「床に垂れた血や髪の毛を、雑巾を使わずに掃除しろと言った」などと供述。

さらに山中被告は、女性に血をすすらせたり、髪の毛を口に含ませたりした犯行の際、その様子を動画で撮影していました。

１１月６日、大阪地裁堺支部での初公判で、山中被告は「相違ないです」と起訴内容を認めました。

検察側は冒頭陳述で、被害女性が他の男性と関係を持ったことに激怒し、山中被告は犯行に及んだと指摘。また、被告が犯行後、被害女性の携帯電話を使って「最低なことをしてごめん」と自らのアドレスにメールを送ったり、警察署での取り調べでも「女性が先に包丁で攻撃してきた」とウソの証言をしたりするなど、偽装工作に及んだと指摘しました。

MBS毎日放送　2023/11/06 10:45
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20231106/GE00053433.shtml