【囲碁】 一力遼、悲願の世界一　日本勢19年ぶり快挙　中共・応氏杯で初優勝　ファンら歓喜「常人では考えられない努力」

囲碁の国際棋戦「第10回応氏杯世界選手権」の決勝5番勝負の第3局が8日、中国・上海で打たれ、一力遼天元（27）＝棋聖・本因坊＝が
中国の謝科（しゃか）九段（24）に中押し勝ちし、対戦成績3勝無敗で初優勝を決めた。
日本勢が主要な国際棋戦で優勝するのは、2005年にＬＧ杯（韓国）を制した張栩（ちょうう）九段（44）以来、19年ぶりの快挙となった。
（樋口薫）

◆「スーパースター誕生」囲碁界は歓喜
　一力天元は「決勝は自信を持って臨めた。世界一というのは自分だけでなく、日本全体の悲願だと感じていた。
今までやってきたことが形になった」と感無量の様子で語った。

　応氏杯は4年に1度開催され、優勝賞金は約5700万円。今回は予選を突破した世界のトップ棋士16人がトーナメントで争った。
一力天元は中国の強豪、柯潔九段との準決勝３番勝負を制して決勝進出。2連勝で迎えた第3局は終盤、
苦しい形勢から相手のミスを的確にとがめ、一気に勝負を決めた。

　かつて世界トップの実力だった日本勢だが、この30年は中韓の台頭により成績が低迷。
囲碁人気の回復のためにも、国際棋戦での活躍が喫緊の課題となっていた。
東京・日本棋院で開かれたパブリックビューイングでは、一力天元の優勝が決まると、ファンが応援うちわをたたいて歓声を上げた。
解説者として対局を見守った張九段は「一力さんは子どものころから世界一に向け、常人では考えられない努力をしてきた。
囲碁界のスーパースターの誕生で、多くの若手が続いてほしい」とたたえた。

東京新聞　2024年9月8日 21時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/352981

サッカーに続いてこの結果
在中日本人は、少し言動に気をつけたほうが良さそう