【伊藤詩織】 はすみとしこ氏 「表現の自由との戦い。しかしスラップに耐える金がない・・」

ご存知の方もおられると思いますが、実子誘拐の漫画でおなじみのはすみとしこ氏が作品の表現について民事裁判をしています。
先日の第一審ははすみ氏に88万円、RT等のリアクションをしたtwitterアカに11万円の支払いを命ずるもので、不服として上告する事になりました。
https://twitter.com/leningradcowboi/status/1470578055970451456

今後の表現の自由裁判について （はすみ氏ブログより）

ここで重要なのは、今後の皆さんの表現・言論の自由が脅かされないかということです。
　私がここで弱気になり控訴しなかったとしたら、今後、誰も風刺画を描けなくなります。
　出版社はノンフィクションをうたった書籍を発行できなくなるかもしれません。
　報道やワイドショーは人の利害に直結するものなので、自由に放送できなくなるかも知れません。
　芸能では社会派のドラマや映画なども誰かを不快にするという理由で製作できなくなるかも知れません。
　何故ならば、このままでは、「これは私のことに違いない」や、「傷ついた」「金払え」という主張がそのまま通る世の中になるからです。
　また「ワンクリック11万円」を合言葉に、伊藤詩織さんを模倣する者が出てくる世の中になる危険性があるからです。
　そうなると自由な意見表明が出来なくなり、窮屈な世の中になります。
　それは私からすれば共産主義の世界ですし、一審の判決は、正に共産主義者が喜ぶものです。
　私は、社会を風刺する風刺漫画家として、それを黙認することはできません。
　私の弱気で今後の皆さんの自由を奪われて良いはずがありません。
　一審で伊藤さんの主張を認めず最高裁まで抗ったという「軌跡」が、のちの人たちには必要だと考えています。