【お手柄】ダム欄干にまたがりうなだれる女性、車で通った男性「どうしたのですか」…声かけ続け救助に貢献　兵庫県警が善行表彰

ダムの欄干から飛び降りようとしている３０歳代女性の救助に貢献したとして、兵庫県警川西署は１０日、川西市の会社員竹内慎哉さん（５０）に県の善行表彰「のじぎく賞」を贈った。

　竹内さんは９月１３日午後８時４０分頃、車で帰宅途中に、県道沿いの一庫ダム（川西市）の欄干にまたがってうなだれている女性に気づき、車を止めて駆けつけた。

　「こんばんは」「どうしたのですか」「家族が心配していますよ」などと声をかけ続けると、女性は顔を上げて少しずつ応じるようになった。約５分後、家族からの行方不明者届を受けて捜索していた川西署員が２人を見つけ、女性を欄干から下ろした。

　竹内さんは「女性に刺激を与えないよう、落ち着いてゆっくり話しかけるよう心がけた。救出された時はほっとして全身が震えた」と振り返った。

　同署によると、女性の家族から竹内さんに感謝の気持ちが伝えられているという。大林雅明署長は「１人の女性の命とともに、家族の人生も救った」とたたえた。

読売新聞　2023/10/11 15:38
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231011-OYT1T50107/